防犯カメラがある不動産物件のメリット
最近は防犯カメラを導入している不動産物件が増えています。とくに大阪のような大都市で防犯カメラ付きの物件が多くなっているのは、設置することで入居者に安心感を与え、不動産物件の資産価値を高めることもできるからです。では、防犯カメラのメリットは他にどんなものがあるのでしょうか。
空き巣や盗難、ストーカー被害等の犯行抑止になる
賃貸等の不動産物件で、入居者が心配することはいくつかあります。たとえば空き巣被害や、自転車・自動車などへのいたずら、盗難、ストーカー被害などです。とくに大阪などの大都市圏ではこうした犯行も多いため、治安面を心配する人は多いでしょう。
防犯カメラを設置すればこれらのトラブルが起こった際に記録でき、さらに防犯カメラがあること自体が犯行抑止になります。そのため、防犯カメラがあることで「安心できる」と考える入居者も多いはずです。入居者は犯罪におびえることなく安心して暮らしたいという気持ちが大きいので、防犯カメラがあるとないとでは大きな差があります。
防犯カメラを設置しておらずに空き巣被害が発生した場合、オーナー側はその被害額を補償することはできません。また、自転車や自動車が盗難被害にあった場合も同じです。その結果、当然被害にあった入居者は泣き寝入りをするしかなく、その不満がオーナーや住んでいる住居に向かうことも多いです。
ほかにも、入居者がストーカー被害にあってしまった場合、そこに住み続けるのは難しくなり、引っ越すことになれば、空き物件になってしまいます。そうなるとオーナーも家賃収入が減りますし、そのうわさが広まれば資産価値の低下にもつながってしまいます。そのため、多少費用がかかっても防犯カメラを設置することで、空き巣や盗難にストーカー被害の犯行抑止になれば、入居者の安心にもつながり、入居者の物件離れを抑止できてオーナーの家賃収入も守ることが可能となるのです。
敷地内への粗大ゴミ等の不法投棄防止になる
賃貸不動産物件における問題の一つとして、敷地内への粗大ゴミの不法投棄があります。部外者が敷地内に勝手に侵入して粗大ゴミを廃棄していくというケースはよくあり、当然そのままゴミを放置しておくわけにもいかないため、結局オーナーが自己負担で廃棄費用を捻出しなければなりません。
これは地方だけでなく、大阪のような大都市でも見受けられる事案です。こうした粗大ゴミの不法投棄問題は、ただオーナーが廃棄費用を負担するという経済的な痛みだけでなく、物件のイメージや評判の悪化にもつながるため、早急に対処する必要があります。
さらにゴミ置き場ではない場所にゴミが捨てられていると、入居者だけでなく近隣の住民も不安感を覚えますし、こうした状況が続くとほかの犯罪を誘発する危険性もあります。しかもこうした不法投棄は、多くの人が寝静まった深夜帯に行われることが多いのですが、24時間見張っていることは難しいものです。
そこで有効なのが防犯カメラの設置です。防犯カメラを不法投棄があった場所に設置し、「録画中」と張り紙を貼っておくだけでかなりの抑止効果になります。実際に効果は抜群で、カメラと張り紙を設置したらすぐにゴミの不法投棄がなくなったというケースも多いです。
このように防犯カメラを設置することは粗大ゴミの不法投棄防止に役立つので、こうした問題で悩んでいるオーナーはすぐに設置するとよいでしょう。
入居者のルール違反も抑制できる
賃貸不動産物件で起こる問題は、外部からの空き巣や盗難にいたずら、ストーカー被害に粗大ゴミの不法投棄だけではありません。内部の入居者が問題を起こすというケースも非常に多いのです。
たとえば代表的なものがゴミ捨てルールの違反です。実際、ゴミ捨てでルール違反があっても、どの入居者が行ったのかわからないため、苦情はオーナーや管理会社へ行きます。
そのためゴミ出しの時間帯にオーナーや管理会社のスタッフがゴミ置き場に立ち、正しくゴミ捨てがされているかチェックする場合もありますが、物件が複数ある場合や自宅より遠い場合にはそれを行い続けるのもなかなか難しいものです。それにわざと時間帯をずらして深夜にゴミを捨てる人もいるため、なかなか監視等の目が行き届かないというのが現状です。
そこで役に立つのが防犯カメラです。ゴミ置き場周辺に防犯カメラを設置することで、こうしたルール違反者をすぐに見つけ出すことができ、注意することが可能になります。
また防犯カメラは、ペット禁止物件で隠れてペットを飼う人を見つけ出すこともできますし、契約人数以上の人が住んでいるのを発見することも可能です。カメラには監視の役割以外にも、録画機能も付いているので証拠映像を撮ることもでき、その結果ルール違反の抑止効果はもちろん、ルール違反を行っている人を迅速に見つけ出せるのが大きなメリットです。
防犯カメラを賃貸不動産物件に設置することで、空き巣や盗難にいたずら、ストーカー被害に粗大ゴミの不法投棄から、入居者のゴミ捨てのルール違反までさまざまなトラブルの抑止になります。その結果、入居者の安心にもつながり、それが物件の評判のよさにもなり資産価値の向上にもつながります。
とくに大阪などの大都市で防犯カメラをまだ設置していない不動産物件のオーナーはなるべく早く設置するとよいでしょう。